True Love Storyオープニングといえば、TLSRでも、ましてTLS2でもなく、
　初代TLSという方が多いことでしょう。

　　このオープニングをPC上で見られないかなあ、と思い調べてみると、ASCIIから
　発売されているトゥルー・ラブストーリー アクセサリーBOX(Vol.1)にAVIムービー
　として収録されています。ただ圧縮形式がCinepak Codec(153KB/秒)で、PCによる
　動画編集が当たり前となりつつある現在、あまりにも悲しい画質です。

　　そこでPS版トゥルー・ラブストーリーのゲームディスクからオープニングムービーを
　取り出してしまおう、というのがこのページの趣旨です。遙かに良い画質になります(^^)

　　言うまでもないことですが、取り出したムービーの著作権はASCII Corp.及び
　Bits Laboratoryに属するので、個人で楽しむ以外の用途に利用してはいけません。

　　ゲームディスクも自分で購入しましょう(^^)

　（註：私はWindowsユーザーですので、その他OSの場合の処理は知りません ^^;）

　ゲームディスクのTLSフォルダの中にある、TLS8_12.STRというファイルが
　オープニングムービーファイルです。STRはPS用動画ファイルの形式で、いくつかの
　オンラインソフトで鑑賞することが可能です。

　　その中でもPlay STR!はフリーソフトでありながら、STR,XA,AVI,WAV,BMP形式で
　保存できる優れもの。特別な設定も必要なく、このソフトでファイルを開けば即再生OK
　とお手軽です。解凍したらPlayStr.exeを実行し、早速ファイルを開いてみましょう。

　（余談：TLSフォルダにあるXA形式の音声ファイルも再生・変換することが可能です。
　　STEREO.XAには各エンディング曲、MULTI.XAには各キャラクターの音声が収録されて
　　います。なお、TLS8_12.STRというファイル名はディスクによっては名称が違うかも
　　しれません。無い場合は似たような名前のファイルを探してみてね）


　　次にメニューのファイル→変換→AVIを選択、保存ファイル名や圧縮形式などを
　指定します。圧縮形式はデフォルトでは何も表示されていません。このままだと画像を
　圧縮しない未圧縮になり、画質的には最もきれいですが、その分ファイルサイズが
　大きくなります。圧縮したい場合はボタンを押すと圧縮形式が選択できます。

　　圧縮形式はPC版TLSRのOPでも使用されているIndeoVideo5がお薦め。あなたのPC
　に無い場合は、ぜひ入手してインストールしましょう。MPEG1に匹敵する画質です。


　　音声の方も圧縮形式とパラメータを指定できます。少しでもファイルサイズを小さく
　したければ、MP3などにするのも良いでしょう。私は圧縮無しのPCM 44100Hz 16bit
　ステレオをよく使用します。圧縮は後でもできますから。
　（オリジナル音声は37800Hz 16bit ステレオ。他のソフトならこの設定での保存も可能）


　　音声圧縮無しの場合、IndeoVideo5で38MB、未圧縮で350MB程ディスク容量が必要です。


　　そういうわけで、あっけなくオープニングムービーがAVI化できました。Play STR!の
　作者、Taka2さんに感謝です<(__)>

　と、ここで終わっていればよいのですが……。どうも取り出したムービーの色調が
　気に食わないのです。妙にくすんだ感じ。TV用に色調整されているためと思われますが、
　TLSR(KIMIBOKU.STR)やTLS2(MOVIE.STR)では、こんなことはないんです。なぜ？
　このままではPC上でTLSのOPをきれいに見たいという趣旨に反します(^^;

　　さらなる画質向上と、ムービー音量正規化などをするために、AviUtlという
　フリーソフトを使ってみましょう。なお、ソース映像はきれいなものを使用したいので、
　Play STR!での保存には未圧縮を選択、AviUtlで最終的に圧縮する方法をとりました。
　いつの世も、きれいな映像のためには大きなメディアが必要なのです…。


　　さて、AviUtlでそのファイルを開きます。AviUtlは大変高機能なAVI補正ソフトで、
　色調補正やノイズ除去を画面で確認しながら実行できるという、強力な機能が
　備わっています。あまりに高機能なため、ちょっと取っ付きにくいのですが、
　とりあえず必要な機能だけ使ってみましょう。

　　メニューの編集→すべてのフレームを選択を実行して、画面下のシークバー背景が
　全て青色になるようにします。これでムービー全体に処理が施されるようになります。
　（註：ファイルを開いたとき、デフォルトでこの状態になっています）

　　シークバーを操作して、適当な場面の画像を出しておきます。補正の効果を確認する
　ためです。


　　では、色補正。メニューの設定→色調補正の設定を選択、色調補正のパレット
　が現れるので、バーを操作して効果を確認しながら補正具合を設定してみましょう。
　右上のチェックボックスで効果のあるなしをトグルできます。

　　私は、明るさ０、コントラスト30、輝度30、ガンマ30、色の濃さ200、色合い100
　と設定しました。この辺りはお好みでどうぞ。


　　次にノイズ除去です。圧縮によるノイズが画面にのっていますので、これを除去します。
　アニメなどには絶大な効果があるのでぜひ試してみましょう。メニューの
　設定→ノイズ除去フィルタの設定を選択、ツールパレットで調整します。

　　私は、強さ120、範囲32、深さ３としました。あまり強くしたり範囲を大きくすると、
　ぼやけたり細かいディティールが失われるので注意。


　　画像の左右に黒い部分がありますが、これも削除できます。設定→クリッピングの設定
　を選択、左２、右５と設定します。クリップ部分を黒で塗るのチェックを外しましょう。
 （私はクリッピングしていません。画像の一部を切り取ることにもなるし ^^;）


　　更に私はノイズ除去(時間軸)フィルタも使用（これは気休め）。他にも様々な補正が
　可能なので色々試してみましょう(^^)


　　調整が済んだらメニューのファイル→保存でファイルを保存します。以下の
　注意点があります。

　　・メニューの設定→インターレースの解除はなしに設定する←TV映像ではない
　　・メニューのフィルタ→音量の最大化を設定する←音を大きくする

　　最後にファイル→AVI出力を選択、保存ファイル名、圧縮形式などを設定します。
　保存を始めると、タイトルバーに出力経過が表示されます。私の環境ではIndeoVideo5
　圧縮で20分かかりました。最近のマシンならば、もっと速いでしょうね(^^;


　　余談ですが、TMPGEncという、大変凄いフリーのMPEGエンコーダソフトがあります。
　これを使ってMPEG1ムービーにも変換してみました。操作の紹介は割愛しますが、
　VideoCD品質(11500kbps)で大体17MB位になるようです。

　私がTLSオープニングムービーのAVI化にこだわる理由は、PC版TLSRをプレイ
　しているからです(^^;)。IndeoVideo5で圧縮するのも、TLSR_ID5.AVIという
　ファイルがオープニングムービーとして流れるので、作成したTLS版ムービーと
　すり替えが可能なため。いや、TLSRのムービーも好きなんですけどね…。

　　今回は紹介しませんでしたが、TLSRやTLS2のオープニングムービーも同様に
　処理できるので、欲しい方はやってみると良いでしょう。色調補正の必要はない
　と思います。（TLSRのPC版とPS版の比較で、色の違いは見受けられません）


　　このTLSオープニングAVI化は、2000年１月頃に作成したものをリフレッシュ
　したものです。各ソフトのバージョンアップやリンク変更に伴い修正を加えました。
　いや、意外にこのページを参照する方がおられるみたいなので、古いままでは
　まずいかなと。一応古いページも残しておきます(^^;

　　 TLSオープニング画像処理 
　　 TLSオープニング画像処理２ 


　　使用しているソフトのバージョンは以下のとおりです。

　　・Play STR!　Ver 1.11
　　・AviUtl　version 0.96


　　最後に各ソフトの入手先を。いつもながらソフトの開発者様には感謝です<(__)>

　　PlaySTRの部屋
　　　http://hp.vector.co.jp/authors/VA017269/playstr/

　　AviUtlのお部屋
　　　http://ruriruri.zone.ne.jp/aviutl/

　　堀ほぅむぺぇじ(TMPGEnc)
　　　http://www.yks.ne.jp/~hori/

　　Indeo Software Download
　　　http://www.ligos.com/indeo/downloads/form.shtm

　　他のPlay Stationファイルなど、もっといろいろ駆使したい方は、こちらを。

　　うまい物屋“RIZ”
　　　http://www4.tkcity.net/~matrixz/


　　さて！思う存分TLSオープニングを楽しみましょう！弥生ちゃんくるくる〜♪