SAHIROM | = いつでもどこでもTLS = | 2005/06/07 |
最近PocketPC HP hx2410を入手しました。これがもの凄く楽しい。 いろいろソフトを探してインストールしてるうちに、PocketPC版プレステエミュレータの 存在をキャッチ。 「こ、これはっっっ!!」 携帯ゲーム機のようなポケピでプレステゲームがプレイできるということは、 いつでもどこでものぞみといっしょ!! とか いつでもどこでもかすみといっしょ!! とか ・ ・ ・ (以下略) とか実現できるわけデスかっっ?!! ハァハァ というわけで、今回はポケピ版プレステエミュFpseCEでTLSをプレイしてみます。 |
必要なものはポケピ本体、TLSのゲームCD、プレステエミュレータソフト。 プレステエミュFpseCEはドネーションウェアで以下のHPで入手できます。 - FPSEce - The Playstation Emulator For Your Pocket PC いくつかのバージョンがありますが、hx2410はXscaleプロセッサ搭載機なので、 Xscale対応版を使用。OSはWindows Mobile 2003SEで、正式対応版はないですが、 FpseCE 0.09と0.09.4のPocketPC 2003 for Xscale版が動きました。 他のバージョンはhx2410では動かないみたいです。 最近のプレステエミュはBIOSもエミュレートするのが普通ですが、FpseCEは プレステのBIOSファイルが必要です。これはプレステ本体から吸い出す必要があります。 配ると違法ですが、探すと結構落ちてるみたいですね(^^;;; でも違法なことはしないようにしましょう。 インストールは、FpseCEのアーカイブを解凍し、そのフォルダごとポケピのディスクに コピーすればOK。用意したBIOSファイルをbiosフォルダにコピーしておきます。 fpsece.exeを実行するとタイトル画面が出るので、そこで各種設定をしますが、 とりあえずOptions-Bios-Choose biosとタップして、コピーしたBIOSファイルを選択。 Start-Start ISOとタップ、Cancelボタンを押して、MEMORY CARDコピーなどの MAIN MENU画面が出たらFpseCEがうまく動いています。 ちなみにコントローラの左右にある回転矢印をタップするとそれぞれの方向の全画面表示に なります。全画面表示中は録音ボタンを押すとコントローラを表示。 コントローラのOPTIONSで表示されるオプション画面のQUITでFpseCEのタイトル画面に戻ります。 うまく動いたら、タイトル画面からボタン割り当てやメモリカードの設定が出来るので、 必要に応じて設定しましょう。 |
BIOSがうまく動いたらいよいよゲーム本体のセットです。 FpseCEはCDイメージのISO・bin・imgファイルを認識するので、CDRWINやCD Manipulatorなどの ソフトでTLSのゲームCDをイメージファイルにします。 600MB程になるのでディスクスペースが問題になりますが、最近はメモリカードも 1GB以上のものがあるのでなんとかなるでしょう(^^; 家庭内LANで共有ディスクに置いておく手もありますが、読み出し速度不足で動作が遅くなります。 FpseCEのオフィシャルページにはPocketISOなるイメージファイル圧縮ソフトがありますが、 残念ながら圧縮したファイルではどうやってもゲームが動きませんでした。 イメージファイルが用意できたら、Start-Start ISOとタップ、イメージファイルを選択すれば ゲームの始まりです! 「おおっ、TLSが動いたあぁっ!」 と思ったら、あれ?なんか変ですね?(^^; こんな画面だっけ・・・ |
FpseCEはよく動くプレステエミュですが、完全と言うには遠いです。 TLS@hx2410では、私の知る限り以下の問題が発生します。 ・本編の立ちキャラ・イベントCGが色化けする(TLS・TLSR ,FpseCE0.09.4) ガミラス星人… ・ゲーム画面横幅が狭くなる(TLS・TLSR ,FpseCE0.09) 色はまともだけど ・キャラの台詞などフォントがつぶれて読みにくい(TLS・TLSR) 春日さん、何言ってるの? ちなみにFpseCE0.09ではStretch modeにすると、文字は読みやすくなりますが、 画面左右が欠けます。せめて必要に応じて切り替えられると良いんですが。 これはこれで困る… ・オープニングが色化けする(TLS2) 心象風景のようだ ・人物登場・退場時(フェード中)の黒子化(TLS2) 中の人怖い… ・下校会話のドキドキハート色化け(TLS2) 青いとリンゴみたいね ……むしろよく動くと言うべきでしょうか。重いとはいえ下校会話も大丈夫だし、 立ち位置音声も音楽のステレオ再生も出来てます(ヘッドホン等必須)。 なお、これらの症状は私のhx2410環境で起こるものであり、他の環境での動作を 保証するものではありません(^^; 特にポケピは機種によってかなり異なりますので注意。ぜひ他機種での動作報告を〜 色化けの原因ははっきりしませんが、RGBのR(赤成分)とB(青成分)が 入れ替わってしまうようです。 ということは、RとBを入れ替えた画像を用意すれば、FpseCEでの色化けが防げる筈(^^; で、さっそく調べ始めたんですが、結局どうやってもRとBを入れ替えることは できませんでした。CGが納められているPIC.PAKの構造を把握できないとダメ。 CGを取り出すことはいろいろなツールで成功しているので、内部のことを把握している人には 可能だと思うんですが。誰かやってくれないかな?ていうか、FpseCEのバグをつぶしてー (※その後詳細に調べましたが、PIC.PAKのCGは単純に色入れ替えできない事が判明…orz) ところでFpseCE 0.09では音が出ませんが、その分高速で、TLS2のオープニングで計測 したところ、 FpseCE 0.09 実速度の95% FpseCE 0.09.4 実速度の86% という結果が。hx2410ではBGMはスローだし、音もぶつぶつ言ってあまり良くないので、 考えどころではあります。使用したメモカは9MB/sと現在では一般的なタイプですが、 転送速度はこのくらいで十分なようです。あとは処理速度不足。 結局のところ、人物の色が変わるのは悲しすぎるので、TLSRは0.09、 TLS2は0.09.4でプレイしてます。速いという噂の0.10がリリースされて欲しい… |
TLS2のオープニング色化けもRとBが入れ替わっているのが原因ですが、 こちらはプレステ動画ファイルMOVIE.STRをいじる必要があります。 これは簡単に出来るのでご紹介。 あんまり良いオープニングじゃないけどやっておくと精神的にね(^^; ▼1.まず、CDイメージファイルからMOVIE.STRを取り出します。方法はいろいろありますが、 ここではCDmageを使います。インストール・実行したら、File-Openでイメージファイルを選択。 イメージタイプを選択するダイアログが出たら、M2/2352 trackを選択します。 無事に開けたらTLS2フォルダの中にあるMOVIE.STRを選択、右クリックして、 Extract Filesを選択。ダイアログで出力先を選んで実行してください。 ▼2.次に、取り出したSTRファイルを編集するために、AVIファイルに変換します。 ソフトはPSソフト開発ツール集のSTRコンバーターを使用。インストール・実行したら、 メニューのファイル-開くでMOVIE.STRを選択。無事開けたら、メニューの変換-AVI出力を実行。 今回は音声は必要ないのでチェックを外します。出力先や圧縮方法を選んで AVIファイルを作成してください。画質優先なら無圧縮で(^^; ▼3.作成したAVIファイルのRとBを入れ替える方法ですが、探してもあまり適当なものが 見つかりません。仕方ないのでAVIをビットマップファイル等の静止画像ファイルに分解し、 1枚1枚画像処理して最後にAVIファイルに組み立て直すことにします(^^;;; この方法は以前にも紹介しましたが、かなり無理矢理の力業です。以前紹介したVideo maidや、 VirtualDub、AviUtl+連番BMP出力プラグインを利用する方法などあります。 手元にあるVirtualDubMod 1.4.13日本語版だと、ファイル-保存でダイアログが出るので 出力先や保存形式を指定してください。 ▼4.静止画ファイルのRとBの入れ替えは、様々なソフトで可能(たとえば画像ビュワーIrfanView) ですが、なにせ1500枚程あるので、自動処理できるソフトが必要でしょう。 残念ながらフリーソフトでは簡易な方法が見つけられませんでした。 PictBearの色の入れ替えフィルタを使ってスクリプト処理が可能かもしれません。 私は以前と同じくサムズプラスで処理。 ▼5.処理が終わったら分解したときに使用したビデオ編集ソフト(VirtualDubなど)で 静止画を読み込んで、AVIファイルを作成してください。FPSを15に設定するのを忘れずに。 ▼6.再びSTRコンバーターを起動し、メニューのファイル-開くでMOVIE.STRを開きます。 次にメニューの変換-AVI入力を実行、作成したAVIファイルを選択します。 設定ダイアログが開くので、次のように設定します。 ・セクタ位置の再構成を行う のチェックを外す(デフォルト) ・オーディオ 方法 を 元の音声のまま に設定 ・フレーム設定 元に合わせる をチェック(デフォルト) 圧縮開始を押して実行すると「AVIファイルの方が長いですが、STRファイルも長くしますか?」 と聞いてきたりしますが、ここはいいえを押します。 圧縮が終わったらMOVIE.STRが書き変わっているか、スライダーを動かして確認してみてください。 ▼7.再びCDmageを起動し、File-Openでイメージファイルを選択。 MOVIE.STRで右クリックしImport Fileを選択、書き換えたMOVIE.STRをダイアログで選んで 実行します。 無事終了すれば、RとBの入れ替わったオープニングのゲームCDイメージファイルが完成です。 どうせ入れ替えるなら、もう少し違った映像をと思う方もおられるでしょう。 元のMOVIE.STRよりサイズが小さければ、CDイメージファイルを書き換えるのは簡単ですので チャレンジしてみては。 なるべく元のSTRと同じ規格の映像ファイルを用意するのがポイントです。 |
CGのRB入れ替えや、音声データ削除でイメージファイルサイズ小さくしようなど、 いろいろ挑戦していたのですが、すべて挫折…。必要以上に時間を費やしてしまいました(^^; プログラムのスキルが欲しいなあ。 ていうか、今更プレステ・TLSかよっってご意見もあろうかと思いますが、 久しぶりにTLSプレイしてみるとやっぱりいいですね〜 まだクリアしてない娘もいるので、この機会にぽちぽちプレイしてみようかと。 いつでもどこでも少しずつでもプレイできるのがいいです(^^) プレイしたいと思ったときに、さっと出来るので、毎日1日ずつ進めるプレイなども現実的。 ただ想像以上に電池を消耗するので、満充電から始めても、標準バッテリーでは 1プレイ完了できないんじゃないかな〜(^^; 裏蓋も熱くなるし、日光の下ではLCD見にくいし、屋外プレイは根性必要ですっ さあ!あなたもポケピにTLS詰め込んで、歩きながら下校会話に挑戦だっっ!!(^^; |